砂糖は現代の魔薬、シュガー・ブルース 恐怖の体験談

砂糖の甘さは刺激的です。あの刺激的な甘さに虜になっている方多いでしょう。砂糖をとり過ぎることの怖さや弊害について、テレビなどのマスコミで語られることは滅多にないようです。それはそうです。お菓子のメーカーさん初めとして、彼らは広告のスポンサーですから。お医者さんで、砂糖とり過ぎの怖さを教えてくれる先生も少ないようです。私はそんな先生に会ったことがありません。

砂糖のとり過ぎで起こる可能性のある疾患を列記すると次のようになります。唖然としてしまいます…

・糖尿病、低血糖症、ひどい便秘(高カリウム血症は腸の蠕動をなくし、ひどい便秘をまねく)
・膠原病(リウマチ、SLEその他)、肥満、高脂血症、脂肪肝
・心臓病(心臓病のほとんどは白砂糖の害による相対的高カリウム血症が問題となる)
・浮腫、子宮筋腫、月経困難、不妊、婦人科疾患
・冷え性=微小循環不良、流産、めまい、メニエール氏病

・子宮内膜症、湿しん(アトピー)、奇形児出現、全ての皮膚病
・アルツハイマー、老年痴呆、腎臓病、腎障害、肝障害、肝炎
・アレルギー性鼻炎、胃炎、腸炎、膵炎、肺炎、胆肝炎、癌
・脳卒中、痔、脱疽、高血圧症
・関節炎、その他すべての痛み、脱毛、白髪、膀胱炎、腎盂炎

・胆石、腎石、骨粗鬆症、白内障、緑内障
・気管支炎、菌血症、易感染症、水虫(白せん菌)
・歯槽膿漏、虫歯、蓄膿症、中耳炎、外耳炎
・耳鳴り、難聴、あらゆる神経疾患、パーキンソン病

砂糖は、化学調味料や白米のご飯と並んで、『死の三白』とも言われます。『死の三白』などと言われると、ギクッとしてしまいます。だけど、なるほどなと思わざるを得ない体験談があるのです。W・ダフティ氏の体験から、砂糖のとり過ぎが如何に恐ろしいものかが、実感として判ります。

アメリカの小中学校では、肥満の大敵として自販機の設置が禁止されましたが、清涼飲料水には大量の糖分が含まれています。砂糖病とも無関係ではないでしょう。

以下、「砂糖は体も心も狂わせる」高尾 利数著”思春期の病にも砂糖が関係”(p21~)に、ダフティの体験談が紹介されています。



「シュガーブルース」という著書は、著者ダフティが自分自身の体験から、砂糖のとり過ぎによって引き起こされる様々な精神的・肉体的苦痛の実体と原因を述べた書籍です。彼は砂糖中毒を克服した後は、自然食主義の草分け的存在である女優グロリア・スワンソンと結婚しジャーナリズム活動を展開し、特に砂糖の持つ毒性を広く世界に訴え続けています。

小さい頃から甘いものが大好きで、八歳の時から砂糖水の虜となってしまいました。それ以来、甘い清涼飲料水などによる砂糖中毒にかかり、どんなひどい苦しみを味わってきたかを告白てしているものだけに、大変な説得力があります。

ダフティは思春期に物凄いニキビが顔や背中に出て悩まされ、自分ではらい病かと思うほどでした。大学に入ってから初めてコカ・コーラを知りましたが、砂糖中毒は更にひどくなり、体の調子は絶えず悪く、とうとう大学を中退してしまいました。第二次世界大戦で徴兵された時は、酒場で砂糖入りコーヒー、チョコレート、コカ・コーラ、パイ、キャンディ、麦芽乳ばかりを口にしていました。

その頃から彼は、ひどい痔に悩まされ始めました。その後彼は、もう少しで死ぬような肺炎にかかり、長期間の入院生活後アメリカに帰りますが、また、大量の砂糖まみれ食生活に溺れました。ダフティは慢性の偏頭痛となり、その頃与えられた病名は伝染性単核白血球増加症、仮性マラリア、肝炎、帯状疱疹、皮膚炎、伝染性耳炎、痔等でした。

耐えかねて病院で検査をしてみると、脳腫瘍なし、がんなし、異状なしと言われるだけで何も良くならなく、精神は荒廃し、正にもうダメではないかと思われる程でした。

そんなダフティは、ある友人から食餌療法を勧められ、特に砂糖が「アヘンより致命的で放射能の死の灰よりも危険な毒である」ことを知りました。それは日本人、桜沢如一の書物によってでした。

それからは、食生活を根本的に変え、完全穀物と野菜しか食べなくなったのです。ダフティは、激しい禁断症状を乗り越え、短期間に驚くほど健康を回復したのです。

その劇的な様子は…

「続く数日間は驚きの連続だった。痔は出血しなくなり、歯茎の出血も止まった。肌の艶も良くなり始め、体を洗うと以前とは見違える肌合いとなった。水脹れの肉の下に隠れていた腕と足の骨も存在を主張し始めた。早朝にベッドを抜け出すこともできた。こんなことは滅多になかったことだ。頭も再び回転しているようだったし、もう問題は何もなかった。シャツはダブダブになり、靴もブカブカになった。そして、ある朝、顔をあたっていると、顎骨を発見した。この幸福な物語を一言で表現すると、5ヶ月の間に、私の体重は約93kgから約61kgに減り、私の肉体と頭は生まれ変わり、私の生活は全く新しいものになった。

ここでダフティが、「肉体と頭は」と言っていることに注目しましょう。砂糖は、単に体だけをダメにするだけでなく、頭を、精神を、心もだめにするのです。もし、ダフティが砂糖中毒を克服できなかったら、彼は肉体的のみならず、精神的にも破滅していたでしょう。

———————————–

西洋の砂糖の歴史を紐解くと、インドから砂糖の製法を学んだササン朝ペルシアは、イスラム軍によって征服され、それによってアラビア世界にも砂糖が知られるようになりました。次第にサトウキビが帝国内で栽培されるようになり、アラビア人に広く用いられるようになったそうです。

しかし、イスラム教徒たちは、砂糖を常用し始めるようになってから、それまで知られていなかった新しい病気の数々に悩まされ始めました。あの強大だったアラビア帝国の衰退に、砂糖の常用が大きく作用したのです。

日清・日露戦争で勝ったのは、三日分の乾飯と塩漬けの魚、乾燥海苔、そして梅干しという質素な食事を携帯した日本軍でした。ところが、明治政府は早くから徴兵令によって兵士を強引に集めようとしましたが、評判が悪いので、「軍隊に行けば美味いものが食える」(白米と砂糖)という宣伝で貧しい農村の子弟などを集めたそうです。

そして多くの人々がこの風潮に従ったものですから、明治・大正そして昭和の時代にかけて、実の多くの日本人が脚気と結核に犯されていったのです。また、西欧流の生活を真似、白米と砂糖に溺れ、ろくに運動もせずにいた良家の箱入り娘などの多くが、こういう病気で沢山亡くなったそうです。こうした歴史の教訓を私たちは生かしているのでしょうか?

(出典) 砂糖は体も心も狂わせる 高尾 利数著

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