経皮毒|有害化学物質が皮膚から入り込む仕組み 

■経皮毒とは?

口から入る食べ物や水については、人一倍気を使っている方が多くなりましたが、化学物質は口から吸収されるばかりではありません。にわかには信じられないかも知れませんが、実は皮膚からも化学物質は吸収されているのです。皮膚から吸収された化学物質が少しずつ体内に蓄積されていき、ある日突然、その影響が現れるのです。それが「経皮毒」と呼ばれるものです。

皮膚は私たちがふつう考えている頭皮を含む体表面の皮膚だけではありません。口内の粘膜、性器も該当します。化学的な石鹸やシャンプーや歯磨き、化粧品など、身の廻りは、思いがけなくも毒性を持ったもので溢れています。

お手軽、便利さ、安さを追い求めたツケが私たちの心身の健康に廻ってきました。アレルギー症状や原因不明の様々な障害の増加と化学物質使用量の増加は一致しているそうです。

合成化学物質の中には
・皮膚障害を起こすといわれているもの
・発ガン性が認められているもの
・環境ホルモンとして認定されているもの

があります。便利さ安さに慣れてしまって、今更それまで使っていたものを使うなと言われても難しい処があるかも知れません。しかし、アレルギーやアトピーに悩まされて始めてから「しまった」と思うのでは遅いのです。

有害化学物質が皮膚から入り込む仕組みについて、以下「経皮毒」がまるごとわかる本 竹内久米司/稲津教久著よりご紹介します。

■化学物質は何故、皮膚から入りこめるのか

皮膚から有害物質が吸収される仕組みについて考えてみましょう。私たちの皮膚の総面積は、身長170cm、体重70kgの方で約1.8㎡(畳み約1畳程度)の広さがあります。

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1. 皮膚の構造
私たちの皮膚の構造は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の大きくは三つから構成されています。

●表皮
角質層は表皮部分の一番上で、空気に触れている部分です。10層~15層の固いタンパク質のケラチンや、 脂質の一種であるセラミドを含む細胞が積み重なっています。角質層は、外部からの異物の侵入を含むバリアの働きがあります。

●真皮
真皮は表皮の下にあり、皮膚の重要な部分を占め、皮膚の修復や再生を行う線維芽細胞があります。

真皮は、乳頭層と網状層から成り、
・乳頭層 毛細血管や知覚神経終末
・網状層 汗腺、脂腺、毛包、血管、平滑筋    が含まれます。

●皮下組織
疎性結合組織から成り、皮下脂肪の多い部位もあります。外界からの影響(衝撃、外力、温度変化)を和らげ、 体温の発散を防ぐクッションの機能を持っています。

2. 皮膚から化粧品が吸収される仕組み
外的を防ぐための角質層があるのに何故、湿布薬やクリーム、軟膏やローションなどは塗るだけで効果があるのでしょうか?それは、角質層のバリアをかいくぐって、有効成分が皮膚から吸収されるからです。

何でも皮膚から吸収されるかというと、勿論そうではなくて、
・脂溶性(脂に溶けやすい)であること
・分子一つの大きさが小さいこと
・非イオン化(化学物質の性状)であること
などの一定の条件が揃わないと角質層を通過できません。

また、化粧品などには、一時的に皮膚のバリアを壊して化学物質を侵入させやすくする「界面活性剤」という成分が含まれていることがあります。有害化学物質が角質層を通り抜けてしまうと、脂になじみやすい皮下の脂肪組織に入り込んでしまいます。この脂肪組織に入ったら、あとは思いのままです。

脂肪組織にそのまま居座る化学物質があるかと思えば、血液やリンパ液に乗り体内循環の旅に出るものもいます。有害化学物質が角質層を通り抜けて体内に入るイメージは植物の葉にたとえると判りやすいでしょう。

植物の葉の表面はワックスで覆われていて、水滴を垂らすと弾かれ水玉ができます。ワックスが角質層と同じバリアの役目を果たしています。そこで、葉っぱを界面活性剤の入った石鹸で拭くと、今度は水滴を垂らしても水玉はできず浸透していきます。さらに、バリアがなくなった葉っぱに、赤いインクを垂らしておくと、白い花が赤く染まっていきます。これと同じような仕組みで、皮膚から体内に有害化学物質が吸収される訳です。

■まず気を付けてたいのはシャンプーやリンス

大手化粧品メーカーがテレビなどのマスコミを通して一流の女優さんたちを起用し、美しさと健康を訴えるイメージ戦略を展開していますが、そんなものに惑わされないようにしましょう。中身の実態は、巨額な広告宣伝費をかけないと売れないガラクタ化粧品といった方が的を得ているでしょう。

一般的にシャンプーやリンスは、より多くの有害化学物質や環境ホルモン物質が含まれ、毎日使用する家庭用品なので、特に注意が必要です。頭部は皮膚が比較的薄いので、これらに含まれている有害化学物質を吸収しやすいのです。

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皮膚から吸収された化学物質は、血液やリンパ液に乗って肝臓やなどの消化器、脳、骨など体中に運ばれることとなります。経皮吸収により、たとえ少量でも毎日化学物質をとり込んでいると、皮下組織への化学物質の蓄積量も次第に多くなっていきます。角質層の下にある表皮には代謝酵素があることが確認されており、肝臓と同じような代謝の働きをする可能性が指摘されています。しかし、その働きは肝臓と比べると1%にも満たないことが解っています。皮膚から入った毒は排出されにくいのです。

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シャンプー、複合石鹸などを毎日使っていれば、確実に化学物質は皮下に蓄積されると同時に、体中に化学物質が運ばれていくことになります。シャンプーやリンスは、より多くの有害化学物質や環境ホルモン物質が含まれ、毎日使用する家庭用品なので、特に注意が必要です。

頭部は皮膚が比較的薄いので、これらに含まれている有害化学物質を吸収しやすいのです。それに加えて、お湯に入ると肌の温度が上昇し、更に吸収しやすい条件が重なることとなります。

【出典】「経皮毒」がまるごとわかる本 竹内久米司/稲津教久著

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