肉食が飢餓を招く、食肉は穀物を濃縮パックした工業製品…

お隣の中国での牛肉の消費が増え、穀物不足が囁かれています。

食肉1kgの生産に必要な穀物量は、牛肉の場合 8kgだそうです。牛肉の消費が増えるほど、穀物の供給力を高めねばなりません。

生活習慣病、がんの大きな要因となっている肉食のため、穀物不足となり、世界的に食糧不足を招来します。先進国民のエゴの犠牲となる人たちが数えきれないほど出てくるのです。

私たちは、肉食をすることによって、犠牲となった動物たちの怨念の波動を体内にとり込んでいるのかも知れません。どこか狂っている、そんな気はしませんか。

以下、「肉食が地球を滅ぼす」中村 三郎著(p92~)〝肉食が飢えを招く〝よりご紹介します。

■肉食が飢えを招く

現代の畜産は、昔とは一変してしまって、穀物から食肉を製造する加工業となってしまいました。食肉は、いわば穀物を濃縮パックした工業製品だと観ることができます。

その工業製品である食肉を生産するためにどのくらいの穀物を使っているのでしょうか。実は、これがとんでもない量にのぼるのです。世界の穀物生産量は年間、17億トンですが、なんとその半分に近い量8億トン以上が飼料として消費されているのです。

判りやすい数字で言いますと、食肉1kgの生産に必要な穀物量は、

・ブロイラー … 2kg
・豚肉 … 4kg
・牛肉 … 8kg

になると言われます。

何と牛肉1kgを生産するためにはその8倍の穀物8kgが必要なのです。牛の場合、出荷されて食用になる500kgの体重にするまで、1,200kgの穀物を食べさせなければなりません。これは、特に牛は飼料変換効率が極めて悪いことを意味します。飼料に含まれるタンパク質の摂取の仕方が、人間が穀物を食料にして食べる仕方よりも無駄が多いからです。

摂取する餌のタンパク質のうち、僅か6%だけが肉に変換され、残りは牛の体内を通過して糞尿などで排泄されてしまいます。つまり穀物によって生産された肉を食べるということは、人間が穀物を直接食べるよりも遥かに無駄な方法で作られた食物をとりいれることになるのです。

世界の人口は、凡そ60億人と言われています。穀物の総生産量は17億トンなので、一人当たり年に270kgの穀物が世界中の人に分けられることとなります。この量は栄養を維持するには十分ではないにしても、決して少ない量ではありません。

しかし、世界の多くの国の人間が飢えにさらされ、栄養失調で苦しんでいます。それは何故なのでしょうか?穀物の分配がうまくいっていないからなのです。


【出典】http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/edu/kyouzai/handbook/index.html より

例えばアメリカでは、一人当たり年間1万トン以上もの穀物を消費しています。一方、栄養状態の悪い国が多いアフリカを見ると、一人当たり年間200kg程度です。もっとひどい国では、一人当たり100kgにもなりません。

この穀物の分配のひどいアンバランスは、ひとえに先進国と発展途上国の経済格差、いわゆる南北問題が大きく関与しています。

しかもアメリカは、1万トン以上の穀物のうち80%は、穀物で飼育された家畜を食べて、つまり食肉という形で消費しているのです。これは、アメリカほど際立っていないにせよ、先進国に共通する現象です。

この食肉志向が、世界の飢餓に拍車を駆けているのです。本来、廻ってくるべき穀物が、食肉のために使われて廻ってこないので、経済力の乏しい国は、いつまで経っても食糧難を解消できず、飢えるのは当たり前です。肉を食えば食うほど、富める国はさらに富み、飢える国は益々飢えていく仕組みになっている、と言って良いでしょう。

人間が直接食べられる穀物を家畜に与えて肉に変えることが、世界の飢えを生み出す大きな要因となっているのです。これは何か、とてつもなく間違った構造ではないでしょうか?

現在、世界30カ国で5億人の人が飢えに苦しんでいます。その飢えた人間を救うには年間2,700万トンの穀物を供給してやれば良いと言います。食肉の生産に使われる世界の穀物の30%です。それを人間の食用に廻すことができれば、世界の飢餓はなくなる計算です。

事は単純には進まないと思いますが、私たちの食肉志向が途上国の飢餓を引き起こしているという現実を、私たちはよく見据える必要があるのではないのでしょうか。

【出典】肉食が地球を滅ぼす 中村 三郎著

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