ブルーベリー、「目が良くなる」は錯覚

アントシアニンが多く含まれ、”目に良い”が売りの青いブルーベリー。もとはといえばアメリカ産の果実ですが、60年代にラビットアイ系品種が国内に導入され、長野県や新潟県などで栽培が始まるようになりました。

現在では各種飲料やガム、キャンディ、サプリメントなど、様々な関連商品が開発されていますが、最大のセールスポイントは”目に良い”という点にあります。中には”視力改善効果がある”と踏み込んだ宣伝をしている業者もあり、その部分の情報は消費者に割合浸透していると思われます。

しかし、結論から言ってしまえばブルーベリーが”目に良い”ことはありません。


【出典】http://www.m-kouiki.or.jp/tour/index.html より

ブルーベリーに多く含まれているポリフェノールの”アントシアニン”が、人間の目の網膜に含まれるロドプシン(目に入った光を脳に伝達するタンパク質)という物質の合成を助けるというのが”目に良い”の根拠ですが、それについて有意性のあるデータはありません。

一部の企業が研究機関とタイアップして公表しているデータ・論文もありますが、あくまでも仮説にとどまっているのが現状です。そもそも、”目に良い”(眼精疲労回復など)と視力が良くなるという意味は全く別物であり、ブルーベリーで老眼が治ったり、緑内障が良くなったりする訳はなく、目が悪くなったら眼科に行くべきです。

ブルーベリーの青い色は目を休めるような気がしないでもありませんが、日本に導入されてから半世紀近くが経っても、視力に良いとされる科学的根拠は見つかっていない、という現実は押さえておく必要があると考えます。

なお、ブルーベリーのサプリメントもありますが、大抵の場合、原料はブルーベリーを使用していない合成のアントシアニンです。本当の天然成分をとりたいのなら、生食用の果実を食べる方が確実です。

【出典】宝島 特集コワ~い健康食品、精力剤からダイエットサプリまで

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサード・リンク



カテゴリー

カイテキオリゴ

ピックアップ記事

  1. プロポリスほど総合的な栄養素を含む健康食品は珍しいと言われてるが、健康食品に関する国民健康センターへ…
  2. ローヤルゼリーは、人間が飲んだからといって寿命が伸びたり若返ったりする根拠は今のない。高カロリー食な…
  3. プルーンの鉄分は言われるほど多くはなく、国立健康・栄養研究所の「『健康食品』の安全性・有効性情報」の…
  4. ブルーベリーの青い色は目を休めるような気がしないでもありませんが、日本に導入されてから半世紀近くが経…
  5. クロレラは大きな市場を持つ一方で、各地の消費者センターに寄せられるトラブル、苦情件数も健康食品の中で…
  6. トクホの飲料は色々あり、確かに何らかの効果は認められるのだろうが、その効果の程度は甚だ疑問で、実質的…
  7. イチョウ葉エキスはギンコール酸が除去されたものを選ぶことがポイント。ギンコール酸はアレルギーの元とな…
  8. 食肉志向が、世界の飢餓に拍車を駆けている。食肉1kgの生産に必要な穀物量は、牛肉の場合 8kg。アメ…
  9. アメリカの排泄される牛の排泄物は年間10億トンにも達し、糞尿による河川や地下水の汚染は、国内にある全…
  10. アメリカの肉牛生産工場フィードロットの牛たちは、ビタミン剤入りの濃厚飼料を食べさせられ、加えて抗生物…
ページ上部へ戻る