低血糖症の人は胃潰瘍に罹りやすい、迷走神経を刺激し胃液が過剰分泌に

胃潰瘍とは酸やペプシンなどによって胃壁が障害され欠損した病態を言います。転倒した時に肘や膝にできる擦り傷が胃壁にできているような状態で、十二指腸潰瘍と合わせて消化性潰瘍と呼ぶこともあります。

胃壁は内から粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜層の四層構造をなしていますが、粘膜層のみの障害をびらんといい、粘膜下層より深い組織欠損を『潰瘍』と定義しています。

日本人では欧米人に比べ胃潰瘍の割合が高いですが、近年は生活様式の欧米化により十二指腸潰瘍が増加傾向にあります。胃潰瘍、十二指腸潰瘍とも男性に多く、胃潰瘍は40~50歳代、十二指腸潰瘍は20~40歳代に多くみられます。

危険因子としては、喫煙、飲酒、コーヒー、薬剤、ストレスなどがありますが、近年はヘリコバクターピロリ菌(ピロリ菌)感染による粘膜障害が主な原因であると見られています。以下、「二十世紀の疫病ー低血糖症」 高尾 利数著 よりご紹介します。


多くの研究によって、低血糖症が迷走神経を刺激し、そのため胃液が過剰に分泌されるということが明らかとなってます。

こういう反応を検査する一つの方法は、静脈中にインシュリンを注射することです。この反応については、1,973年にフォイルレ、アルノルト、アイトなどドイツの学者が実験を行い、確認しました。

彼らは、次のように書いています。「…低血糖の状態に達してから15分後に、胃液の増加が確認された。そしてその場合、塩酸の集中度が極めて高いことが確認された」こういう結果からして、低血糖症が胃潰瘍を惹き起こしうることは明らかです。

よく言われることですが、胃潰瘍は、大きなストレスがある場合には、ほんの数日のうちにでも現れてきます。例えば、戦争で実際の戦闘が始まる前だとか、直後であるとかと言った場合です。胃は、精神と驚くほど密接な関係にあり、そしてそれは、胃液の分泌と関係しています。


【出典】http://www.infom.org/venex/jp/ より

一度胃潰瘍になると悪循環に陥ります。胃潰瘍になると食物の消化が阻害されます。特にタンパク質やある種のビタミン、カルシウムなどです。そのため悪循環に陥るのです。

糖尿病の患者さんはぜんそくにならないのですが、同じようなことが胃潰瘍についても当てはまります。糖尿病の患者さんは一般的に胃潰瘍にもならないのです。

稀に糖尿病の患者さんが胃潰瘍になることはありますが、そういう方はグルコース持続テストをすると、インシュリン機能異常を起こして、血糖値が急激に上がったり下がったりします。この問題については、エイブラハムソン博士の「からだと心と砂糖」という書物に重要なデータがあります。

博士は、胃潰瘍になっている16人の患者さんに、6時間グルコース持続テストを行ないました。これらの患者はみな、胸焼けとか胃の痛みとかという典型的な胃潰瘍の症状を示していました。16人の患者さん全員が低血糖症の兆候をハッキリと示したのです。

【出典】二十世紀の疫病ー低血糖症 高尾利数著

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサード・リンク



カテゴリー

『カイテキオリゴ』

断食は究極のデトックス!

  1. 2. ファスティング(断食)の効果|海外からの報告

    ガン治療には抗ガン剤や分子標的薬よりも、単に「絶食」した方が効果が高い。ロシアのゴリヤツンスク診療所…
  2. 1. ファスティング(断食)は病気治療の第一ステップ

    食生活が飽食になって細胞内便秘(細胞レベルでの代謝不良)となり、ガンなどあらゆる病気を呼び込んでいる…
  3. 断食は究極のデトックス法 体本来の自然治癒力を呼び覚ます

    人間の体は"生命を維持する"目的で、絶えず、消化、吸収、運搬、代謝、排出というプロセスを繰り返してい…

ピックアップ記事

  1. ガン治療には抗ガン剤や分子標的薬よりも、単に「絶食」した方が効果が高い。ロシアのゴリヤツンスク診療所…
  2. 花粉症は鼻の三大症状だけでなく、目の痒み、涙、充血等を伴う場合が多く、その他にノドや皮膚の痒み、下痢…
  3. 食生活が飽食になって細胞内便秘(細胞レベルでの代謝不良)となり、ガンなどあらゆる病気を呼び込んでいる…
  4. ジャンクフードやファーストフードを毎日食べ続けたときの災いは、次の二点。1. ビタミン、ミネラル、必…
  5. 喘息患者さんの多くは、窒息状態や呼吸困難などの症状を、大抵の場合、夜明けに経験する。ところが、花粉は…
ページ上部へ戻る