低血糖症はてんかんによく似た症状を惹き起こす

■てんかんの種類と原因

日本には約100万人のてんかんの患者さんがいるそうです。「てんかん」は、かつて「精神分裂病(統合失調症)」「躁うつ病」とともに三大精神病の一つにあげられていました。現在ではてんかんについての理解が進み、脳の神経細胞の異常な電気的興奮によって引き起こされる病気であることが解ってきました。


【出典】http://www.tenkan.info/ より

脳の神経細胞の機能異常は、

・脳の一部分に限られていることもありますし(部分性てんかん)
・脳全体に及ぶこともあります(全般てんかん)。

また、

・原因が目に見える形でわかるもの(症候性)
・目には見えないもの(特発性)
・どちらとも言えないもの(潜因性)

があります。


【出典】http://nurse-like.com/ より

症候性の原因としては、外傷、脳腫瘍、脳やその血管の奇形、出産前後に生じた異常などがあります。一般的には年齢が低いほど発症率が高く、成人になってからのてんかんの場合は、脳腫瘍が原因ということがありますので注意が必要です。以下、「二十世紀の疫病ー低血糖症」高尾 利数著 よりご紹介します。

■低血糖症はてんかんに似た症状を惹き起す

低血糖症は、しばしばてんかんに非常に似た症状を惹き起こします。てんかんという症状は、その原因と症状によって色々なタイプに分けられます。それぞれの症状の重さや激しさによって、「小発作」とか「大発作」とか呼ばれます。

低血糖症によって惹き起こされるケースは小発作ですが、数秒間続く目まいのような症状から、もっと長い失神に至るケースまで色々あります。


【出典】http://kompas.hosp.keio.ac.jp/ より

1,920年代から、ランゲルハンス島の腫瘍が、痙攣やてんかんの症状を惹き起こすことが知られていました。これは、インシュリンが過剰に放出されることによるものです。こうした患者さんの場合は、腫瘍を除去することによって、これらの症状は消滅しました。

こうした背景の中から、ファブリカント博士はてんかん的な症状と低血糖症の関係について研究を進め、1,947年には、てんかん患者の脳波図と、低血糖症患者の脳波図が驚くほど似ていることを発見しました。また、てんかんの患者に6時間グルコース持続テストを行なってみると、低血糖症の患者の場合と同様に、血糖値が低く陽性の反応を示すということが知られています。


【出典】http://www.tenkan.jp/ より

さらに、低血糖症とてんかんの関係を示す次のような手がかりが見られます。

1. てんかん患者が妊娠すると、てんかん症状や発作が少なくなります。その理由は、妊娠中は血糖値が高くなるためだと考えられます。

2. 多くの若い患者たちは、甘いものや酒を欲しがります。また、てんかんの発作時期は、血糖値が低いときと合致します。つまり、朝、目が覚めたときとか、食事をしなかったときとかです。

3. ストレスが多いときとか、コーヒーや砂糖を多量に摂取したときなどにてんかんを起こすことになるということが知られています。ストレスも血糖値を下げる働きをします。

4. 低血糖症患者のために処方された食事療法が、てんかんの症状を抑えるということが知られています。

その他の要因がてんかんを惹き起こすということも知られていますが、それらの中で特に重要なのは、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6です。グルコース及びその誘導体が脳細胞に受け容れられていくという大変複雑な過程が、低血糖症によってバランスを崩されるという事は殆ど疑えないと考えられます。てんかんもその結果の一つであるのかも知れません。

【出典】二十世紀の疫病ー低血糖症 高尾利数著

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