3. ファスティングの人体への作用と医療効果|⑥ ファスティングによる様々な有効作用

ファスティング(断食)には、

a. 活性酸素の減少 
b. ミトコンドリア系エネルギーの産生 
c. ガン細胞のアポトーシス 
d. サーチュイン(Sirtuin)遺伝子の活性化 
e. 炎症の軽減
 

など様々な劇的医療効果があります。薬も不要で医療に取り入れない方が不思議と考えます。

■ファスティングによる様々な医療効果

人間は食物を食べることによって生きていることは間違いないでしょう。食べなければ生命活動が維持できません。食べることによって肉体(細胞)を作り、エネルギーを供給していきます。

しかし同時に、食べることは体内に様々な弊害をもたらしていることも事実です。例えば、糖化物を食べるとあらゆる不調をきたし、動物性食品を食べ過ぎると体中にアンモニアの残留物(窒素残留物)が蔓延し、高GI食、特に砂糖菓子を多く食すと胃腸内は腐敗だらけになります。

また、体内でエネルギーを燃やすことは何がしかの酸化をもたらすことですから、活性酸素(フリーラジカル)が生じて、これもありとあらゆる病源になっていきます。酸化は錆であり腐敗であり、老化し、病気になり、やがて朽ちていく(死んでいく)。人間は生まれた瞬間から、このようなプロセスで生涯を送るようになっているのです。


【出典】http://macrobiotic-daisuki.jp/ より

そこで、無病で長寿の為には抗酸化な生活が求められますが、食生活を含めた日常生活そのものが酸化活動ですから、酸化しないのは無理です。どのように工夫努力しても酸化し、活性酸素は生じます。だからこそ、体内に蓄積された毒素を一旦排出し、細胞自体をクリーンにしていく必要があり、ファスティングがその最良な方法なのです。赤ちゃんのように瑞々しい細胞になる訳ではないにしても、かなりクリーンな細胞に戻すことは出来ます。

a. 活性酸素の減少

ファスティングを長く行うと、体中の細胞が新生されよい質の細胞が多くなっていくのですが、この時、殆ど酸化しない条件下で細胞の新生が行われます。つまり、活性酸素の害に晒されません。ファスティングにおいては活性酸素が働かないか働きにくいのです。活性酸素は出る量が大変少なくなるようです。

b. ミトコンドリア系エネルギーの産生

第2はエネルギー効率が圧倒的によくなることです。解糖系エネルギーよりミトコンドリア系エネルギーの方が比較にならないくらいエネルギー産生を行います。解糖系が作り出すATPというエネルギー物質は2分子ですが、ミトコンドリア系エネルギーでのATP産生は何と38分子です。つまり19倍も多いし、かつクリーンです。ファスティングを行うと、ケトン体エネルギーが作動し、ミトコンドリア系が活性化することが知られています。

c. ガン細胞のアポトーシス

第3はガン細胞のアポトーシス(自殺化)です。ガン細胞のアポトーシスは、細胞内にある遺伝子にあるメカニズムにスイッチが入ったとき起こります。

数日間ファスティングし、ケトン体のエネルギーになるとこのスイッチが入ります。このスイッチは、ファスティングでなくかなり低カロリーの酵素食(ハーフ・ファスティング)でも押されると考えられますが、しっかりとアポトーシスのスイッチが押される為にはファスティングがベストです。

d. サーチュイン(Sirtuin)遺伝子の活性化

第4の利点は長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子=サー2遺伝子)が活性化されることです。北極に近いグリーンランドに棲息する細菌はサーチュインがしっかりと存在しているそうです。一方、赤道直下にいる細菌はこれが全く活動していないという。過酷な環境で生活している生物ほどサーチュインは活性化されるのです。


【出典】http://www.kanazawa-med.ac.jp/ より

サーチュインが働く条件、それは過酷な条件=ファスティングを数日間続けると確実にそのスイッチがオンされると考えられます。

e. 炎症の軽減

第5の利点は症状の改善とCRP反応の正常化です。ファスティングすると毒が抜けていき細胞が新品化します。同時に、炎症反応のCRPが驚くほど正常化します。これは私(鶴見隆史先生)のクリニックを受診してファスティングした患者さんにすべてで確認できたことなので間違いないことです。つまり「ファスティングは炎症を軽減する(取る)」最善の方法とも言えます。

さらに、より積極的な利点としては、体中が抗酸化物質で満たされることです。脳はブドウ糖によるエネルギーを止め、ケトン体によるエネルギーを使うようになります。ケトン体によるエネルギーによって、ミトコンドリアのエネルギー回路がしっかり回るようになり、あらゆる細胞が活性化していきます。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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