「膠原病」という呼び名は、私たちの体を構成する細胞と細胞の間をつなぐ結合組織のひとつ、膠原線維(コラーゲン線維)に由来します。ここに変化がみられる病気を総称して、膠原病と呼ぶようになりました。膠原線維を含む結合組織に病変が生じる背後には、免疫機能の異常があります。結合組織が障害された結果、様々な症状が引き起こされます。

普通の病気は、肺炎や胃潰瘍などのようにひとつだけの臓器に病気がおこりますが、この膠原病は違います。身体の中のあちこちの臓器に火の手があがり、「同時多発テロ」のように炎症がおこる多臓器疾患であり、急激に始まった炎症がすぐに治まることなく、長びくのが普通です。

初期症状に多いのは発熱や関節痛などです。膠原病とよばれる病気はいくつもあり、それぞれに特徴は違います。しかし、発病時に現れやすい症状は似ており、発熱や関節痛などは日常的によく見られる症状です。膠原病が原因で、皮膚や粘膜に異常が現れることもあります。

以下、自然療法の大家 東城百合子先生の著書「自然療法が体を変える」(p148~) “食事と手当てで膠原病を克服”よりご紹介します。

■食事と手当てで膠原病を克服

健脚の私が、いつも歩いて十五分の駅までの道で、立ち往生してしまいました。おかしいなと思っているうちに、両方の鼠蹊部(ももの付け根の内側)がこわばって痛み、歩けないし、寝返りも打てなくなりました。寝汗を首や頭にかくようになり、おかしいと思って熱を計ると三十八度五分。病院に行ったらすぐ入院。膠原病らしいという診断でした。

膠原病の特徴で、左右同じところが痛いのです。肩の前後と両方の鼠蹊部でした。朝は熱が高く、夜寝る頃は平熱に戻ります。足がこわばって組めませんし、頭の毛が抜けて薄くなったことで、断定はされませんでしたが、膠原病の治療をすることになりました。

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まず、痛みをとるためにプレドニン(ステロイド系のホルモン剤)を三錠飲みました。すると、まるでうそのように翌日はケロリとしてしまいました。しかし、血沈は百に落ち、肝機能は二百九十八と、健康人の七倍の数値まで高くなっていました。

食事は病院の中では思うようにできないので、毎日「黒炒り玄米っこ」をお茶代わりに飲み、すりゴマのふりかけをたっぷりご飯にかけて食べました。動物性の食べ物や甘いものをやめ、体に良さそうなものを食べるなどして退院の日を待ちました。

一週間して退院してからは、以前、結核を玄米食で治した経験を思い出して、自然療法を始めました。かかりつけの主治医にプレドニンを減らしたいと話したら、「急にではなく、一錠の半分ずつ様子を見ながら」といわれ、一ヵ月半で二錠半にして二、三日様子を見ながら進めました。

食事は玄米を主力に、朝は自然発酵の全粒粉の黒パンにゴマペーストと「黒炒り玄米っ子」のお茶に野菜、海草少々です。昼は日本そばにゴマだれ、あるいはトロロそば、きつねそばなどと、海草と根菜と青菜、夜は玄米、ひじきや野菜の煮物を少し、時には玄米食を二食にしたりして、体調に合わせて考えました。

十ヶ月ほど経ったら、人の七倍もあった肝臓の数値が消え、百だった血沈も十と安定。一年で十以下になり、正常に戻りました。その間にブレドニンは二錠、一錠半、一錠、半錠と様子を見ながら減らしていきました。二年かかってブレドニンは半錠に安定しています。低気圧が来ると痛むので、完全にやめるわけにはいきませんが、それでもここまでやってきました。

その間、毎日、朝食が済んで一時間ほどしてから、ショウガ湯でお腹から腰を温湿布して、肝臓、腎臓を温めてから、ビワ葉温灸をします。背中からお腹、腰、そして痛むところを湿布すると二時間くらいかかりましたが、病院で待つ時間を思ったら楽なものです。痛くて辛い時、色々な療法をしましたが、ショウガ湿布とビワ葉温灸が一番良かったと思っています。

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今は普通に仕事をしています。発病して二年でほとんど良しといった感じです。栄養のバランスが良い食生活が役立って、自然に調和する食べ方の何たるかも判り、体調に合わせて食べることも知っているので、心配なくできています。まわりが何と言っても安心してやっていられます。座ったり立ったりだけでなく、正座も平気になりました。

膠原病は難病の一つで、一時抑えのクスリでは治すことができません。病は生き方の黄信号で、ありがたいと思っています。この信号をただ素通りしては勿体ない、この病気で苦しむ人の役に立ちたいと思っていますから、落ち込むことも無く、多くの励ましを頂きながら元気にやらせて頂いています。

●東城先生コメント

三十代で肺結核になり喀血しましたが、玄米菜食のお蔭で三ヵ月で腔胴が消えた体験がおありの方です。ところが、レストランを始めて食生活が変わり、七十歳で膠原病になりました。そこでまた当時を思い出し、病を明るく受け止め、この体験を病む人の参考にしたいと、むしろ目標を持って張りきってメモをし、体調を詳細に記録しました。それがまた勉強になり、神経も楽になり、元気になったのでした。

【出典】自然療法が「体」を変える 東城 百合子著

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