公的機関による牛乳の害に関する調査報告

アメリカの食品医薬局(FDA)長官は2,000年に、「牛乳を飲んで骨を丈夫にしようなんて思わないことだ」と発言していますが、その他にも各種の調査研究結果で明らかになった「牛乳の害」をここで紹介しておきましょう。

【目次】
1. 日本の厚生労働省研究班報告
2. 米国農務省の発表とPCRMの訴訟
3. ハーバード大学の調査

1. 日本の厚生労働省研究班報告

【15~74歳の男性43,000人を対象】
●グループA … 牛乳や乳製品の摂取が多い(1日約330g)
●グループB … 牛乳や乳製品の摂取が少ない(1日約12g)

結果:グループAは、グループBに比べ前立腺ガン発生率が約1.6倍だった。

牛乳の摂取量が増えれば増える程、前立腺ガンのリスクが高まるとの報告です。これは国の報告であるから驚きです。

2. 米国農務省の発表とPCRMの訴訟

2,000年になって米国の農務省は、重い腰を上げて次のように発表しました。

「牛乳は骨粗鬆症の予防にはならない」
「牛乳は心臓病や前立腺ガンの要因になる」

政府機関であり、酪農家を庇護する立場にある農務省がこんなことを発表しているのです。農務省がここまでハッキリと明言した背景は次のことからです。1,995年頃に米国農務省は牛乳業界や牛肉業界と深いつながりのある人々を「食事指針作成委員」に任命していたのですが、「フード・ガイド・ピラミッド」を作成する際に、なんと牛乳をすべてにわたって入れていたのです。

業界とつながりがあるから当然そうしたのですが、これに怒ったのはPCRM(責任ある医療を推進する委員会)でした。そして訴訟を起こしました。裁判は2,000年9月に結審。PCMRが全面勝訴したのです。その結果、牛乳は「フード・ガイド・ピラミッド」から削除されたのです。

3. ハーバード大学の調査

アメリカの名門ハーバード大学では、1,980~1,992年の12年間の長きに渡って、牛乳が骨に有効かどうかの大規模な調査を行いました。調査対象は30~55歳までの看護師77,761人。対象者を以下の二つのグループに分け、骨密度や骨折の状況等をしらべました。

●グループA … 牛乳を毎日コップ2杯以上飲む
●グループB … 牛乳を殆んど飲まないか、週に1杯飲む程度

その結果は予想に反して、グループAの「牛乳を毎日コップ2杯以上飲む」方が、グループBに比べて、骨折する人が断然多く、骨粗鬆症が進行していたのです。これが結論でした。牛乳が骨によい影響を及ぼし、骨を作るというのは、神話に過ぎなかったことが明確になったのです。

このハーバード大学の調査を知るだけでも「牛乳神話」は崩壊しそうなものですが、わが国ではこの調査を知らない医療人も少なくないのです。勉強不足と言わざるを得ません。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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