食べ過ぎが何故いけないのか?|赤血球がルロー化し血が汚れるから

食べ過ぎがいけないのは、赤血球がルローを形成し、そのことが血の汚れにつながり、芋づる式で様々な悪しき状態を引き起こすからです。

この過食の害について、石原結實医師の『「体の冷え」をとると何故病気が治るのか』という書籍の中に素晴らしい報告が記載されていますので、これを紹介させていただきます。アメリカ、ミネソタ大学医学部教授M・J・マレイ博士が、世界的に最も権威のあるイギリス」の医学誌『Lancet』(1,977年1月号)に興味ある論文を発表しています。「飢餓が病原菌の感染に対して抑制的に働く」という要旨です。

1,975年、博士らは飢饉のサハラ砂漠を訪れ、遊牧民に食料を与えた処、その食糧供給が始まってから間もなくして、突然にマラリアが発生してきたという事実を端緒にして、次に述べるような色々な事例をも考察、検討を加えて結論付けたのです。

「エチオピアのソマリア遊牧民にも、飢餓の時、食料の供給が行われると、マラリア、ブルセロージス(液状熱という感染症)、結核などが起こってきた」

「中世のイギリスにおける痘瘡は、貧しい人々より金持ちの人々を多く苦しめた」

「第一次世界大戦中に発生したインフルエンザにおいては、十分に栄養の行き渡っている人々に最大の死亡率が示された」

「第二次世界大戦の時、ある過密状態にあったキャンプにおいて、低栄養状態におかれた人々が、ハシカやチフスに対して最低の罹患率を示した」

 … (中略) …

「インドにおいては乾期になり草木がなくなると、動物(家畜)の餌が少なくなり、動物は痩せ細るが、その時、家畜の罹患率は最低になる。一方、モンスーンの季節になり、新しい草が茂り、それを食べて動物が太ってくると、動物の流行病が急に増えてくる」

このように栄養過多が感染症を誘発することをマレイ博士は指摘しています。というのは、極度に栄養状態の悪化している患者に静脈からの点滴により高栄養を与えると、重篤な感染症を起こしてくる例がしばしばあることが分ってきたからです。

こうした事象を説明するメカニズムとして、マレイ博士は、「我々が食べる食物中の栄養素は、我々の身体を維持するよりも病原菌の分裂、増殖の方に利用されるのだろう」と指摘しています。つまり、我々が生きていくのに必要最低限量以上の食物を体の中に入れた場合、これが老廃物、余剰物となり、病源菌がはびこるための餌になる、という意味なのです。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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