この話ほど過食の害のメカニズムをわかりやすく、そして納得するように教えてくれる話はありません。同様なことは日本でもありました。

あの悪夢のような1,995年の阪神大震災です。地震があった後、助かって生き延びた人たちは体育館や学校に集まって共同生活を余儀なくなされたのですが、10日間程は物流がうまくいかず、それこそ飲まず食わずに近い状態になりました。ところが、そのときは誰も風邪ひとつひきませんでした。

10日ほどして物流がうまくいくようになり、全国から物資や食物が届き人々はむさぼるように食したのですが、その後インフルエンザが大流行したのです。これは神戸の何人かのドクターに直接聞いた話ですが、このことも高栄養あるいは過食の害を物語っています。


■過食者の血液はバイ菌だらけ

私が顕微鏡を毎日のように見始めた頃、最も驚いたのは、光学顕微鏡1,000倍の画像に0.1ミクロンにも満たない中性脂肪が所狭しと、それこそ何百匹いや何千匹と走り回る姿を見た時です。さらに、いたるところにバクテリアのマユ(繭)だらけ(これは血中に細菌が多いことを物語っている)。

こういった悪い血液の持ち主はフランスで仕事をしている友人だったのですが、彼は久しぶりに日本に帰ってきて1週間ご馳走攻めにあった後、私(鶴見隆史先生)の所にきたのでした。あまりの顔色の悪さに、わたしはすぐ顕微鏡を覗いたらこの光景。この中性脂肪とバクテリアだらけの画面は気味の悪いものでした。全身バイ菌だらけだったのです。

しかし、臨床検査の人たちにこのことを言うと、誰もがこぞって「そんな馬鹿な。血液中に虫など入らないよ」というのです。その理由は、血液の中はきれいだと大学で教わるからなのですが、とんでもない間違いです。実際その目で確かめて頂きたいと思います。

その後もこういったバイ菌だらけの画像はいくつもみました。殆どが過食者で、しかも、甘い物(砂糖を使った菓子)の好きな人が多いのには驚きました。また、ヘビースモーカーほど菌エサとして血症になる傾向が強いようです(ヘビースモーカーでない人もいた)。

過食すると、腸管に腐敗菌が急増し、それは胃と腸で死なないで腸管から血中に入り込み、血漿中で栄養分を増殖し、全身がバイ菌だらけとなり、いわゆる菌血症を起こし全身の至る所へ感染を起こしていきます。

さらに血球が食べられるとパラサイトと言われる菌の巣食った血球となり、これがガンの元となります。その結果、抵抗力が落ちて簡単に風邪をひくし、それにも拘らず過食を続けていると様々な慢性疾患につながるという訳です。そのとき血球は間違いなくルローの状態であり、正常に機能しにくくなっています。

さらに過食で最も困るのは、消化酵素が消費され尽くすということにあります。酵素が使われて枯渇すると消化能力はガタ落ちとなち、益々消化不良になり、血液はどんどんルロー化していくのです。

過食は病気産生の元ということがよく分かって頂けるでしょう。しかし、そうは言っても、食べたいときは食べたいのが人間の心情です。また、現在のように目の前に美味しい食べ物があり、簡単に手にはいる時代は自制するのが難しい。病気になって初めて過食の害を知るという人が多いけれども、その病気が致命的でなければよいのですが……。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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