食の常識、「朝はしっかり食べろ」「三食しっかり食べろ」は大間違い!(2)

■目が覚めてすぐは、内臓その他の臓器が活動していない

身体がよく活動し始めるのは起きて3~5時間経ってからです。それ故、目が覚めてすぐ栄養のあるものをしっかり食べたら、ただただ内臓(胃腸のみならず肝、腎、心臓まで)は疲れ果ててしまいます。そして、ホルモン系も自律神経系も異常をきたしてしまうことになります。

「頭脳は朝起きてから3時間経ってしっかりと活動する」という話をテレビや学校などで聞いたことはないでしょうか?私は中学生の時に先生から次のように言われたものです。「お前ら、明日はテストだ。9時からだから、たまには朝6時に起きろよな。人間の頭は3時間経たないとよく働かないからな」と。

先生の言葉は全くその通りです。3時間経って活動するのは頭だけではありません。胃も腸も腎臓も肝臓も、すべて起床してから3時間後に活動を始めるのです。

そういう生理的特徴のある人間が朝しっかり食べたら、消化不良を起こすのは当たり前です。朝は酵素がしっかりあって消化の良いフルーツがベストなのはこのような理由からです。

■中国では時間と病気(経絡)の関係が明示されている

下の図は、「各経絡が弱る時刻」ということを表しています。例えば午前2時なら肝経が、午前4時なら肺経が弱るということです。

これは不思議なほどよく当たります。肝硬変の人なら午前2時頃悪化するし、喘息患者なら午前4時頃発作が起こりやすいのです。そして、午前6時は大腸経、午前8時は胃経、午前10時は脾経となり、内臓特に胃腸が最も弱るのは午前中にしぼられます。(この図でいうい脾経は現在の脾臓ではなく、膵臓や腸の消化力=腸の絨毛を表しています。ちなみに小腸経の小腸は水はけを表します)

したがって中国では、午前中は胃腸が弱るため、朝に大食や美食をするのは禁忌とされていました。

■一日二食で消化器系が休息できる

一日二食ならば、胃と腸と肝その他の消化器系臓器が働く頻度が少なくなり、それらの臓器の休息につながります。三食では働かせ過ぎで、内臓が疲れ果てて弱ってしまい、それは病気の遠因となります。

消化器系は意思で働く器官ではありません。「休みなさい」と命じても休んでくれません。だからこそ、しっかり休めるように食物を適切に摂る必要があるのです。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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