■「主食白米 + おかずの食材30品目をまんべんなく」が病気を急増させた!

戦後も経済が回復して豊かになってくると「主食は白米で、おかずは肉魚の動物性食品と牛乳・チーズといった乳脂製品、さらに野菜、海藻、味噌汁といった料理(食材で30品目)をバランスよく、大体1日に2,400kcalを朝昼夕に配分して摂れば健康になれる」と言われたものでした。

【目次】
■「主食白米 + おかずの食材30品目をまんべんなく」が病気を急増させた!
1. 一物全体食(ホール・フード)は栄養の偏りが殆んどない
2. 一物全体食の組み合わせはよい増血効果が期待出来る

この食事の摂り方は、一見理想的のように見えますが、そうではありません。まず2,400kcalは多過ぎます。一般の成人ならば、どんなに多くても1,800kcal以下で十分です。

「病気は食原病」と言いましたが、この「主食白米 + おかずの食材30品目をまんべんなく」といった食事摂取方法は、病気の急増を生んだという意味で大失敗でした。

その理由は何でしょうか。この戦後の食事の摂り方に対極的な食事摂取法と言えば、「一物全体食」が挙げられます。一物全体食は昔から言われていたことですが、クローズアップしてとり上げた人は明治の食養家・石塚左玄でした。それを受け継いだのが桜沢如一です。

一物全体食は、英語で言うと「ホール・フード(Whole food)」。ナチュラル・ハイジーン(1,830年代以降、アメリカの医師らによって受け継がれている生命科学理論)でもホール・フードは絶賛しています。

では、一物全体食の意味は何でしょうか。「ひとつの食物の中に様々な栄養が含まれているので、頭から尻尾まで全部食べなさい」ということです。部分しか食べなければ栄養に偏りが起きてしまいます。

例えば、白米は玄米の一部ですが、この白米だけだと栄養的には大変偏っているため、栄養不足は免れないことになります。玄米となると非常にバランスがとれた総合的な栄養物であり、体積的には大した差がないのに、栄養面では全く違うものになる訳です。

栄養供給の面からも、一物全体食がいかに重要なことであるか分かります。玄米のみならず、大根なら大根の根に加え、葉まで食べた方が良いことになります。魚も一物全体食の意味が当てはまります。魚の頭の部分、特に眼の回りにはDHA(ドコサヘキサエンサン)が濃厚に存在し、頭以外の部分には少ないのです。

また、身はタンパク質、骨はカルシウムというように様々な栄養やミネラルを摂ることが出来ます。しかし、魚よりも一物全体食の意味が決定的に重要なのは穀物や野菜です。

1. 一物全体食(ホール・フード)は栄養の偏りが殆んどない

白米とおかずの食材30品目の食生活をしていたとしても、それでも栄養に偏りが出ます。量的には多くなり過ぎるためか、繊維・酵素・ファイトケミカルや、さらにビタミン・ミネラルがどうしても不足します。

このパターンは、腸内腐敗が起きやすい内容でもあります。高タンパク過ぎて消化不良を起こしやすいのです。

一物全体食をいくつか組み合せると、栄養の偏りが殆んどありませんし、摂取量も少なくてすみます。抗炎症のものがしっかり摂れて、タンパク質が少ないからです。例えば、玄米、味噌汁、何種類かの生野菜・煮野菜、豆腐、海藻、果物、酢の物、納豆、芋料理などの組み合わせは、栄養的に非常にバランスがとれているし、物足らなくないのです。

2. 一物全体食の組み合わせはよい増血効果が期待出来る

腸で消化されどろどろになった食物は、「モネラ」と言われる粥上の食物塊となって腸から吸収され、血球になるということを、千島喜久男と森下敬一が「腸管増血説」として説明しています。

それによれば、一物全体食の場合は、すべての栄養素がひとかたまりとなって、実に丸いよい形になって血球になっていき、よい増血になるというのです。

ところが、白米 + おかず30品目ではやはりたんぱく過剰で、どうしても血液のルローは免れない。それ故、このパターンでは増血はうまくいかず、かつ浄血もなされない、むしろ?血(おけつ)になります。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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