玄米食の利点と欠点①|穀物が人間の主食になった理由

桜沢如一はじめ多くの食養家は玄米食を推奨していますし、玄米食はマクロビオティックの1丁目1番地とも言うべき食品です。しかし、玄米食は多くの利点がある一方で、健康を害するほどの欠点も少なくないのです。

日々の健康の為に玄米食を続けている人が多いことを考えると、正しい知識をもって玄米食に取り組んで欲しいと思いますし、食養生を指導する人たちも、玄米についてしっかりとした知識を持ってほしいと思います。少し長くなりますが、玄米食の欠点と利点について歴史的な視点も含め解説していきます。


■穀物が人間の主食になった理由

人間は穀物菜食型もしくは果食型の動物です。人間の主食と言えば穀物です。それは人類発達の歴史を見るとよく分かります。大昔、バビロニア、エジプト、ギリシア、ローマは、小麦、大麦、キビの栽培によって、また、インド、中国、日本の古代文化は稲作中心に、インカ、マヤ、アステカ(南アメリカ)の人々はコーンを主食に生活してきました。つまり、これら古代文明を支えた食物は穀物であったということです。

穀物が主食ということは生理学的にも納得がいきます。まず、人間の歯型の6割が臼歯であり(28本中16本)、穀物を噛むのに適していること。


【出典】http://ariya-step.com/

次に、タンパク質、脂肪を主食とすると不都合であること。人間の腸は長くて草食動物に近いこと(山羊や羊に似ている)。

精神面で飢えと味覚を真に満足させられる内容であること。他のどの食品よりもエネルギーが高いこと。そして、長期間に渡って保存が出来ることから、穀物こそ主食中の主食でありました。

代表的な穀物として、次のようなものが挙げられます。米、麦、ヒエ、アワ、豆(以上五穀)、キビ、ソバ、イモ類その他です。

こういった穀物やイモ類は、80~90%がデンプン(複合炭水化物)で占められています。デンプンは胃腸に無理なくゆっくりと消化吸収され、解毒排泄されていく食物の最たるものであり、そのためデンプンの多い食事はコレステロールや飽和脂肪を低く抑え、動脈硬化や脂質異常症になることを防いだり、糖尿病を予防したりすると言われ、正に健康保持に適した内容なのです。

事実、穀物中心の食生活の民族はどこもかしこも健康かつ長寿です。かつて日本の長寿村として有名になった棡原村(原山梨県上野原市)しかり、中国のチワン自治区馬邑村しかり、フンザ、グルジア、コーカサス、ビルカバンバといった長寿郷もすべて穀物中心(食事の6~7割が穀物)です。

その他ニューギニアのパプア族などは、何と食事の96%がイモであるにも拘わらず非常に健康な民族として知られていますし、アフリカのバンツー族もこのパプア族に近い食事内容であり、このバンツー族の人たちも健康かつ長生きなのです。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサード・リンク



カテゴリー

カイテキオリゴ

断食は究極のデトックス!

  1. 7. 「糖質を制限してケトン体エネルギーへ」の問題点

    間違った糖質制限食によるケトン体エネルギー産生は非常に危険な行為である。糖質で悪いのは、「ブドウ糖」…
  2. 6. ファスティング(断食)で産生される注目のエネルギー「ケトン体」

    ファスティング(断食)で産生される「ケトン体」3-ヒドロキシ酪酸は血液脳関門を通り、脳のエネルギーに…
  3. 5. ファスティング(断食)中のエネルギー源は何か?

    水しか飲まないファスティング(断食)をした場合、エネルギー源は炭水化物を代謝する解糖系からタンパク質…
  4. 3. ファスティングの人体への作用と医療効果|⑥ ファスティングによる様々な有効作用

    ファスティング(断食)には、a. 活性酸素の減少 b. ミトコンドリア系エネルギーの産生 c. ガン…
  5. 3. ファスティングの人体への作用と医療効果|⑤ ファスティング中の宿便と好転反応

    ファスティングすると、細胞便秘(毒素細胞=脂肪細胞や重金属、糖化物その他)がアポトーシスして崩壊物と…

ピックアップ記事

  1. 日本人は1日10g、年間にすると一人当たり3,650g(約4㎏)もの食品添加物の体内にとり込んでいる…
  2. マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド等に含まれるトランス脂肪酸は殆んどプラスティックと同様…
  3. コーヒー浣腸など腸洗浄を薦めないのは、酵素阻害剤以上に大量の酵素を失い、その為寿命が縮む。全身のビタ…
  4. タバコの病気へのリスクというのは、直接煙を吸引する肺が機能低下したり、血流を阻害するだけでなく、一番…
  5. アブシジン酸などの酵素阻害物質は膵臓を過度に働かせ、その結果膵臓は疲弊し、やがてガン化していく。膵臓…
ページ上部へ戻る