玄米食の利点と欠点⑤|玄米飯には毒(アブシジン酸)がある

稲作が日本に伝来した当初から玄米ではなく白米が食べられていた理由は、科学的に最近わかってきたことなのですが、玄米の糠のところには「毒」が存在するからでした。

その毒とは酵素阻害剤となるもので、「アブシジン酸(ABA)」と呼ばれています。このアブシジン酸が残留した炊き方をした玄米飯を食べると、「消化不良」や「下痢」はもとより、早晩病気になり、結果として短命になることは、アメリカの酵素栄養学の世界ではよく知られていることです。それほどに毒性が強い物質ということです。


【出典】http://kokin-aroma.jp/ より

体に入って酵素を阻害する物質を食べることは、とても危険なことなのです。大昔の人にそんなことは分かるはずもありませんが、経験的に、玄米飯を食べれば体調が悪くなる=玄米飯には毒がある、ということは気付いたはずです。

やがて、搗けば美味しく食べられる、柔らかくて消化にいい、体調もいい、毒が消えているというように、経験的に強烈な酵素阻害剤であるABAを除去する方法を発見し、以来、玄米でなく白米を食べるようになったのだと推測出来ます。

食物に毒性物質があるかどうかはすぐに判らずとも、現代人でもすぐに体験的に判るのは、その食物が「消化にいいかどうか」「美味しいかどうか」でしょう。

それからすると、白米は極めて消化に良い食べ物です。ご飯を食べても、お粥で食べても消化に良い。重湯にすれば病人や赤ちゃんの離乳食にはもってこいの食べ物です。そして、白米ご飯は「銀シャリ」と称されるように、あまりにも旨い。おにぎりはそれ自体完結した食品で、少量の塩か漬物だけで美味しく食べられ、しかも消化に良い。

ということになれば、時に下痢をしたりするほど消化が悪い玄米飯は定着せず、人々は白米を食べるようになります。

玄米飯をその毒を消して食べるためには、長時間(17時間以上)水に浸して発芽させてから炊く必要がある、ということが分かってきたのは最近になってからのことです(但し、まだまだ多くの人はこのことを知りませんが)。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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