玄米食の利点と欠点⑥|脚気は白米飯に原因があった

白米飯の欠点の一つは、それだけを食べているとビタミンB群が不足して脚気になり、重症化すると死に至ることです。江戸時代後期に「江戸患い」というものがありました。これは現代で言う「脚気」です。

明治時代になっても状況は改善されず、日清・日露戦争で陸軍の戦死者は多数に上りましたが、その70~80%は戦死ではなく脚気であったというから驚きです。その原因は、陸軍軍医総監・森鴎外のとった対策が最悪だったからです。彼は「脚気は脚気菌が原因」とし、兵士には白米飯ばかりを食べさせました。


【出典】http://supplement.wp-x.jp/ より

一方海軍は、海軍軍医総監・高木兼寛がイギリスでの留学経験から「栄養的に白米飯に原因があるのではないか?」と考え、海軍兵の主食を麦飯にしたり、動物性タンパク質をおかずに加えたりしたことによって、脚気死は殆んど出なかったのです。

1,910年に鈴木梅太郎が、1,911年にイギリスのカシマー・フンクが脚気の原因を突き止めました。玄米の糠の部分にあるビタミンB1の不足によって起こることが判明したのです。

そんなことから、陸軍で多くの犠牲者を出したことで、森鴎外はその責任を厳しく追求されましたが、色々言い逃れをして、そのうち嫌気がさして作家に転身したのは有名な話です。

ともあれ、脚気の原因が白米飯にあったことが判明した以上、白米飯は普及せず玄米飯が普及しても良さそうですが、そうはなりませんでした。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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