玄米食の利点と欠点⑦|何故、玄米が根付かなかったのか

第二次世界大戦後、明治の食養家・石塚左玄の影響もあって、明治生まれの桜沢如一が」玄米食を根付かせようとしました。彼のマクロビオティック理論は多くの支持を得て「玄米菜食」という言葉が出現し定着したほどです。

また、1,965年(昭和40年)になると圧力鍋が開発され、玄米は簡単に炊けるようになりました。

桜沢の玄米菜食運動は地底を這うように少しずつブーム化していきました。2,017年(平成29年)現在でも、マクロビオティックを続けている人は一定数いるようです。

確かな調査ではありませんが、日本の人口1億2600万人で1,000人のうち1人か2人、凡そ0.1~0.2%程度いるのではないかと思います。すると、15万~25万人ぐらいということになります。

「江戸患い」や「日清・日露戦争で多数の死者」を出した脚気のおそれがあっても、玄米食は根付かなかった。その理由は4点ほどあると思います。

■玄米飯の欠点

① 酵素阻害剤(アブシジン酸、ABA)による強い消化不良と悪い反応の出現
② フィチン酸がミネラルを吸着して便に出るためミネラル不足となる
③ 発芽させる場合に出る「発芽毒」を棄てないで炊くと大変な毒素を吸収することになる
④ 圧力鍋で炊くとABAは消えるが、糖化の最悪物質であるアクリルアミドが出現する

以上の4点は、その内容を科学的に知らなくても、食べれば嫌な反応となって出てきます。たとえ発芽させて上手に炊いても胃もたれがするのです。

玄米飯が根付かなかった最大の理由は、玄米が根本的に持つ消化不良が人々に無意識に拒否反応を起こさせたからではないでしょうか。玄米食は基本的に「人間には合わない」と考えておかしくなかったのです。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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