酵素はあらゆる生命活動に重要な役割を果たしています。体内に酵素が少ないことは疾病のリスクを大きく高めますが、酵素は十分あっても、その働きを阻害する物質があるのも大きなリスクです。

酵素阻害物質という言葉を初めて耳にされた方もいらっしゃると思いますが、この酵素阻害物質は私たちの身の回りに溢れています。この寿命を縮める「酵素阻害物質」とは何か?”食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著”よりご紹介したいと思います。

■酵素阻害物質とは何か

酵素の働きを阻害する物質を食べると、病気になったり早死します。酵素の働きが著しく低下するからです。酵素の力が低下すると、消化が悪くなるし代謝も円滑に行われません。体内は活性酸素だらけになります。つまり、生命活動が著しく低下するのです。

それ故酵素阻害物質は摂ってはいけません。やむを得ず体内に入れる場合でも、出来るだけ少量にすべきです。酵素阻害物質が体内に入ると、特に膵酵素への弊害は凄まじい。

さて、酵素阻害物質にはどのようなものがあるでしょうか。

① 重金属(ヒ素、水銀、カドミウム、鉛、アルミニウム、銀、スズ他)
② 生の種(あらゆる種、玄米など)
③ 人口薬剤(化学合成の医薬品)
④ 農薬
⑤ サリン、VX
⑥ 動物性発酵食品(チーズ、ハム、ウィンナー、ベーコン、イカの塩辛、燻製食品など)
⑦ 白砂糖や白砂糖を使ったお菓子、チョコレート
⑧ 動物性タンパク質(カゼインタンパク質が最悪、ほかにオボムコイドなど)
⑨ タバコ
⑩ 異物(硬貨など)
⑪ トランス型脂肪酸(マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド)

主なものを順に説明しましょう。

まず「重金属」ですが、言わずと知れた猛毒であることは論を待たないでしょう。「森永ヒ素ミルク事件」「水俣病(水銀)」「富山イタイイタイ病(カドミウム)」など、大きな公害事件の直接的な要因は人間にとって猛毒の重金属でした。

次に「生の種」は想像しにくいのですが、種は”種の保存”のため強力な酵素阻害剤を糖に持ち、種内の物質を酸化させないようにしています。玄米も同様です。

「人口薬剤」は元々酵素阻害効果を利用して作用させているものが少なくありません。それ故長期間飲み続けることは大きなリスクになります。

例えば抗生物質のペニシリンは、細菌の細胞膜の酵素阻害作用を行い細胞膜が抗生物質により形成されないので、細胞は裸の状態となり死滅します。一時的に病原菌を死滅させるには絶大な効果を発揮しますが、使い続けていると体内の有用な作用をする細菌まで殺してしまい、これが様々な疾病の要因になるのです。ペニシリンのみならず抗生物質の多くはこのような作用をするのです。

「農薬」は言うまでもありません。毎日食べる農産品の中に残留農薬がどれだけあるかは大きな問題なのです。微量だからといって安全ではないのです。

「サリン」は「オウム・地下鉄サリン事件」で知られていますが、これを吸引してしまうと、拡張する伝達物質(アセチルコリン)を阻害するため筋肉が収縮して、すぐ窒息死してしまいます。

「動物性食品」ほかの食品群は前述の物質ほど毒性は強くありませんが、これらの食品も酵素の活性を阻害するものです。「白砂糖」の酵素阻害力は想像以上に強い毒と言っても過言ではありません。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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